園での生活を見てみよう!

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園長だより「表現保育の意義」

2月18日、19日の「生活発表会」に向け、子どもたちは楽しみながら劇遊びの
練習に励んでいます。前回の園長だよりで「表現保育」(身振り表現や劇遊び)
の指導の難しさのことに触れましたが、中山台幼稚園が何故「表現保育」を取り入れ
ているかその意義について説明したいと思います。

 

「電車ごっこ」、「ままごと」など、子どもの頃に「ごっこ遊び」をしなかった人は
いないと思いますが、子どもたちは、いつも何かになってみたい欲求を持っています
ので「ごっこ遊び」が大好きです。1学期はダンゴ虫、ツバメ、カエル、ザリガニと
いった生き物と触れ合い、その生き物になりきって身振りで表現をし、2学期は
ドングリや落ち葉、木枯らしなどの生き物ではない秋や冬の自然を身振りで表現します。
その体験を元にいよいよ3学期は、物語や絵本読み聞かせて「劇遊び」をします。
子どもたちは物語に出てくる登場人物や動物、時には木の葉や風になってみたいと、
自発的に自分なりのイメージを膨らませていきます。それは自然なことで誰からの
強制でもありません。そうやって子どもたちの自然な思いを引き出しながら劇を作り
上げていきます。

幼児期に育みたい力はいろいろあります。①友達と仲良く遊べること、②親や先生の
話が落ち着いて聞けること、③自分で考え自分で行動が出来るようになることの3点が
大事と私は思っていますが、中でも③を教育することは一番難しいと思います。
「身振り表現」や「劇遊び」のいいところは、想像力を高め、主体的、自発的に行動
する力を育むため、自分で考え自分で行動することにつながることです。おまけにいろいろ
なものを観察しますので好奇心も育ちます。そしてさらに言うと、自分なりの空想の世界
で遊ぶことは、嫌なことでも乗り越える力も育みます。このことも幼児期の子どもたち
の成長には欠かせない極めて大事なことと言われています。

規律を守ることは大事ですが、誰かから強制されて何かをしなければいけないことは
大人でも苦痛です。言わんや子どもをやです。「表現保育」は遊びながらいろいろな
ことが学べる大変いい保育と自負しています。