園での生活を見てみよう!

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園長だより 「非認知能力について考える」

「非認知能力」については以前の園長だよりでも紹介しましたが、幼児教育に
おいてこの「非認知能力」という言葉が最近世界的に脚光を浴びています。
「非認知能力」とは、知能知数など数値化される認知能力とは違い、目標や意欲、
興味や関心を持ち、粘り強く、仲間と協調して取り組む姿勢のことで、一言ことで
言うなら「学びに向かう姿勢」と言い表せます。 

従来、欧米の幼児教育は読み書きや思考力などの知的な教育が中心であったそうですが、
世界中で幼児教育の研究が進み幼児期の知的な教育の効果は一時的なものに過ぎず
長続きしないことが明らかになり、認知能力の土台となる「非認知能力」がクローズアップ
されてきています。 
翻って日本の文科省が定める幼稚園の教育要領には読み書きそろばんは出てきません。
元々日本では運動や健康はもとより、友達との関わり、自然との触れ合い、言葉や表現
を大切にしてきましたので、欧米とは異なりますが、「非認知能力」の重要な要素で
ある粘り強さや挑戦する気持ちの育成はそれほど重視されていませんでした。 

そこで思うのですが、私は豊かな人生を送るためには、人の気持ちがわかり、周囲の人たち
と協調出来る「優しい心」と、何事にも諦めずに挑戦し続けられる「強い心」、
この「二つの心」を持つことが何より大事だと思っています。
人はどちらかの心に偏りがちですが、幼児期の教育もまさにこの「二つの心」をバランス
よく育てることだと考えます。中山台幼稚園でも様々な保育の取り組みを通し、
この「二つの心」を育て、「教育」の究極的な目標である「自立した人づくり」に
貢献したいと思っています