園での生活を見てみよう!

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園長だより  お芝居ごっこ~表現活動の意義~2月8日

近年、「質の高い幼児教育」が求められていますが、私共も何をもって質の高い教育というのか

何年たっても自問自答するなか目の前の子どもたちと日々の保育を担任と共に進めているところです。

本園では、「子どもの内面を育て、人間として生きるための土台をつくること」を保育方針に掲げ、自然に目を留め

何事にも驚きや感動をもって接し生命の尊さを感じ、自立心と豊かな表現力を深めらるよう、

年間通じて保育に取り組んでいます。

保育方針でも掲げている「表現保育」の「表現」を何故こんなにも大切にしているのかについて

この保育を始められた広岡キミヱ先生の言葉をお借りしてお伝えさせていただきます。

表現ということばには、多くの誤解があります。

ことばのひびきが高度で、何となく、芸術作品、完成された見事な形式を想ってしまい、心おくしてしまう人があるようです。

幼児の場合は、もっと素朴なことです。

例えば、庭いっぱいに咲いているお花が、子どもの眼につき心にとまったとします。

お花の話を持ち出すと、子どもたちはそれぞれ表現します。体いっぱいに大きなお花を表現もあれば

小さい小さい指の先だけの微かな表現もある。そのいろいろな表現に何の優劣もないわけです。

活発な子や静かで控えめな子などいろいろな個性のあらわれがあるだけです。

尚、その上に発達の速度もちがうし、体力的なものも違うのですから、一様に計る方法等はありません。

表現とは自己をあらわすことです。私はこうだ、僕はこうだということだけ大切なので技の上手下手などは

全く問題ではありません。個々の子どもがちがって当たり前なのです。旧い理念から抜けられない人達は、それでは

能力が育てられないといって心配するのですが一体能力とは何でしょう。

今、スキップができないから、今、きれいな蝶になって飛べないからといって、人生の損失とはなりません。

問題は、自分はこうだと言いあらわす事ができるかできないかです。

自分はこうだと言って、自分をくっきり立てる。自分がここにあると主張する。自分を実感する。

人間として双葉の時期から大切な事なのです。

この様に広岡先生が表現活動の意義のお話の冒頭に書かれた言葉です。一つひとつの言葉に重みと深みがあるなと思い

何度も何度も読み返しています。

わたしもこの保育を知ってまだ10年少しです。初めは読んでいてもこの深さに気づけなかったです。

この保育に出会い子どもたちの興味に従って活動し、子どもの表現があっての保育で

クラスの子どもたちと担任がグッとひとつになるあの空気感。その先生、そのクラスの子どもとの心の交流は素晴らしいなと

感じるようになりました。

お芝居ごっこを作り上げていく過程で無理のないよう、担任だけの思いだけで作ろうとせず、1学期、2学期の子どもたちの

育ちを大切に受け止めお芝居作りに励んでいます。