園での生活を見てみよう!

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園長だより「茶道の心得」

1月16日にあったPTA教養委員会さん主催の「茶道講習会」に私も参加させていただき、
松村宗保先生のご指導を受けました。毎年3月の最後の年長組の茶道の時間に保護者を招き、
子どもたちがお茶を点てふるまいます。その時の予行演習の意味合いもありますが、茶道には
縁のない方も多いと思いますので、作法を知るいい機会になると思います。

 

一時期、「おもてなし」という言葉が流行りましたが、茶道の目的は「人をもてなす心を磨く」
ことで、茶道を完成させた千利休は、茶道の精神を「和敬清寂〔わけいせいじゃく〕」と
説かれたそうです。

和…お互い仲良くする事。
敬…お互い敬いあう事。
清…見た目だけでなく心の清らかさの事。
寂…どんな時にも動じない心の事。

幼児期の子どもたちにその精神を説くことは難しいですが、茶室という静かな空間で宗保先生
のお話しをしっかり聞き、茶を点てることは間違いなく心も体も落ち着かせます。子どもたち
には動の時間ばかりではなく静の時間も必要です。

茶道は、安土桃山時代というまさに食うか食われるといった戦国時代に武将の間に流行り
ましたが、荒ぶる心を静め、自分自身を見直し、精神性を高める機会になったのでしょう。
あわただしさを増す今の時代にも、茶道によって、心にゆとりを持ち、気を静め落ち着いた
時間を持つことは大事なことですね。
茶道講習会で、足が痛くてなかなかその境地まで達せなかった者が言うのも大変おこがましい話ですが。