園での生活を見てみよう!

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園長だより「雲雀丘学園小学校誕生物語」

昭和25年(1950年)に創立した雲雀丘学園は、昨年70周年を迎えましたが、
新型コロナウイルスの感染拡大のため、文化館(図書館)の完成や記念式典は今年度
の末になりました。また70周年の記念誌も発刊する予定です。私はまたまた記念誌
の編集の役目を仰せつかったので、雲雀丘学園小学校の誕生の詳しい経緯を知る機会
になりました。

園長でありながら、詳細な学園の歴史を知らないとは誠に恥ずかしい話ですが、
雲雀丘学園小学校の前身は、昭和24年に開校した公立の「川辺郡西谷村立西谷
小学校雲雀丘分教場」という公立の小学校でした。西谷村立というのは、雲雀丘学園の
ある雲雀丘一帯は、1915~1916年頃に高級住宅街として開発されましたが、
住所は兵庫県川辺郡西谷村切畑字長尾山で、西谷村の飛び地だったからです。

元々雲雀丘付近に小学校がなく、池田の大阪第二師範付属小学校(現 池附小)に
入学する子が多かったようですが、戦後になってGHQの指示による入学試験の
機会均等により付属小学校の入学は抽選制度となったため、入学できない子どもたち
が多く出たので、地元に小学校を新設したいという機運が高まったそうです。但し、
私立の小学校を開校するための基本金や各種書類の準備が間に合わなかったため、
最初の1年間は公立の西谷小学校の分教場として開校したというわけです。

尚、昭和24年の開校当時は、校舎以外に何もなく、黒板も机も椅子もない教室で
床に座って授業をしたそうです。また、保護者が持参した掃除道具など何でも、
学校に置いて帰ってもらい、「学校へ品物を持っていくと、全部召し上げてしまう」
と評判になったようです。戦後間もない頃と言え日本有数の貧乏学校でしたが、PTA
をはじめ学校関係者の熱意は日本一だったとのことです。