園での生活を見てみよう!

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園長だより「生活発表会の練習、頑張っています」

インフルエンザで学級閉鎖になっているクラスもありますが、来週に迫った「生活発表会」
に向け、子どもたちは毎日楽しみながら当日披露する「劇遊び」の練習に励んでいます。
ところで中山台幼稚園の「劇遊び」は、普通の「劇」とどこが違うのでしょうか?

 

普通の「劇」は、予め用意された台本に沿い、配役や台詞が決まっていて、それを保育者が
子どもたちに指導するものですが、中山台幼稚園の「生活発表会」でする「劇遊び」は、
クラスだよりでもお伝えしているように、最初から決められた台詞も綺麗な衣装もありません。
取り上げる物語や絵本を何度か子どもたちに読み聞かせ、子どもたちをファンタジーの世界に
誘います。子どもたちはそれぞれ自分なりのイメージを膨らませて、物語に出てくる人物
や動物、時には木の葉や風に自発的になり切ります。そうやって子どもたちの自然な演技を
引き出し、遊びながら劇を作り上げていきます。

 

子どもの頃に「何々ごっこ」をしなかった人はいないと思いますが、子どもたちは、いつも
何かになってみたい欲求を持っていますので、「ごっこ遊び」が大好きです。「劇遊び」は
「ごっこ遊び」の延長線上にあります。「劇遊び」のいいところは、想像力を高め、主体的、
自発的に行動する力を育むことです。そしてまた、自分なりの空想の世界で遊ぶことは、
嫌なことでも乗り越える力も育み、幼児期の子どもたちの成長には欠かせない極めて大事な
ことと言われています。これがもし大人からの強制で何かをしなければいけないことになると、
遊びでなくなり自発性も想像力も育つことなく、第一に子どもたちにとって面白くないでしょう。 

幼児期の教育とは、何かが上手に出来たかどうかという行為や行動の出来栄えの良し悪しを
評価するものではなく、その行為や行動に向かっていく子どもの心身のありようを大事に
するものです。「劇遊び」もその創作過程そのものに価値があります。
いよいよ来週に迫った「生活発表会」が楽しみですね。